大暑と丑の日

水無月二十五日は二十四節気の大暑です。今年は新暦7月23日から8月6日までの15日間が大暑で、今日がその入りということです。盛夏というか、1年でもっとも暑い期間ということで、これが過ぎると秋に入ります。
大暑は土用の丑の日と重なるので、鰻屋さんが大忙しの日という習慣になっていますが、これは江戸時代の平賀源内のCM戦略に乗ったまま今も続いているのです。夏土用の丑の日は「う」のつく食べ物が健康によいとされ、鰻はその1つであったのですが、いつのまにか鰻だけになってしまいました。
「う」のつく食べ物は意外にたくさんあります。そもそも「うを」と言えばすべての魚が該当します。まず魚ではウルメイワシ、ウルカ(鮎の内臓の塩辛)などが比較的手に入れやすいのですが、地域によってはウツボ、ウチワエビ、ウマズラハギ、ウミウシなどを食べる地域もあります。同じ海産物ならウニ、内子(蟹の卵)、海ブドウなどがあります。
魚以外に牛、馬など江戸時代には食べなかった肉類がありますから、焼肉やすき焼、馬刺しなども元気がでそうです。昔は食べたそうですが、ウサギなどもあります。
すぐに手に入るのが、梅で梅干し、梅酒、梅サワーなどはいかがでしょうか。酒類でいえばウイスキーもOKですから、ハイボールもいいですね。
ウズラや烏骨鶏もありますから、ウズラの卵、ウコッケイの卵も該当します。
野菜類はやや少ないですが、瓜(うり)や独活(うど)やうずら豆などがあります。手軽なのはうどんですね。薄口醤油のつゆなら完璧です。それに薄焼き卵でもあれば栄養満点です。
食後にはういろうやうぐいす餅もありますし、駄菓子のうまか棒とか浜松のうなぎパイ、今は目にすることが減りましたがウエハースとか、東海道草津の名物うばが餅というのもあります。菓子と一緒にウーロン茶や宇治茶、あるいは宇治金時も合います。
変わったところでは、ウコンはターメリックなので、カレーもOKです。宇治茶がいいなら宇都宮餃子でもよさそうな気もします。かなりこじつけですが、ウーバーイーツで配達してもらえば何でもOKになります。
これだけ並べたので、おわかりいただけると思いますが、要するにこじつけなので、単なる習慣として「暑いので健康に留意する」と考えていただくのがよいと思います。鰻屋さんには申し訳ないのですが、鰻も高くなったことですし、そろそろ平賀源内の呪縛から解放された方がいいと思います。むしろ鰻が本来おいしい冬に食べるとか、ビタミンEが豊富で疲労回復にもなりますし、兜町の証券マンが縁起を担いだように、うなぎ上りを願って、年中いつでも食べるようにした方が鰻屋さんも助かると思います。個人的には鰻も蒲焼だけでなく白焼もおいしいですし、パーツを串に刺して焼く店もあります。甘いご飯が好きという方はタレだけでも売ってますから、アナゴとかドジョウのような比較的安い魚を蒲焼にしてもおいしいのでオススメです。関西で多く食べられる鱧(はも)も夏の風物ですが、鱧の蒲焼というのもあります。多くは湯引きや天ぷらとして食べるのですが、鰻ほど脂が乘っていないので、こちらの方が好きという方もいます。京料理の一つになっています。ただ鰻と違って小骨が多いので調理に手間がかかるのが難点です。最近は骨切済も売っているそうです。

大暑