サブレの日

旧暦では如月16日つまり新暦3月18日が望月で二十四節気の啓蟄が終わり、次の春分に入ります。このコラムでは記事の都合上遅れましたが、すでに春分に入っています。春分は春分の日もあって混乱しやすいのですが、二十四節季の春分は15日間続きます。春分の日は新暦3月21日なので、明日詳しく説明します。

本日は語呂合わせによればサブレの日だそうです。これも例によって日本の大阪の菓子メーカーが設定しました。サブレには似たような焼き菓子がありますね。ビスケット、クッキーなどその違いがよくわかりません。調べてみるとクッキーの材料は小麦粉・バター・ショートニング・牛乳・玉子・砂糖・香料、ビスケットの材料は小麦粉・バター・ショートニング・牛乳・玉子・砂糖・香料とまったく同じです。英語感覚ではイギリスがビスケット、アメリカがクッキーという感じなのですが、イギリスでは脂肪分の多いビスケットのことをクッキーと呼ぶそうです。アメリカだとビスケットは機械で大量生産するもの、クッキーは手作りという感じなのだそうです。そういえばアメリカのビスケットは小さめでつるっとした工場製品で、家庭で作るのはクッキーという印象を受けました。日本でいうクラッカーに近いのがアメリカのビスケットです。クラッカーといえば日本では「あたりまえだのクラッカー」という昔の宣伝を思い出します。アメリカでクラッカーといえば、パーティなどでパーンと鳴らすあの三角錐の玩具を意味します。クラックというのは擬音でパンという意味ですから、そちらの方が意味があっています。日本でいうクラッカーはパリパリと音がするところからそう名付けたのかもしれません。

サブレはフランス語で人名から来たという説と地名から来たという説があります。サブレが有名なのは鎌倉でしょう。クッキーやビスケットよりも柔らかくてサクサクした触感は日本人好みのようです。

ビスケットの語源も諸説あり、ビスケー湾で遭難した船員が船内に残っていた材料で作ったらおいしかったから広まった、という説を信じていたのですが、これは俗説で、本当はフランス語の「二度焼いたこと」を意味する「bis cuit( baked)」から来た言葉らしいです。もっと正確にはラテン語で「2度焼かれたもの」(bis coctus)、「2度焼かれたパン」(bis coctus panis)という意味でパンの仲間と考えられていたのだそうです。なのでパン屋さんがビスケットを売るのは本来の意味だったのですね。ちなみにビスケットの日というのもあるそうで日本ビスケット協会が制定した2月28日だそうでもう過ぎてしまいました。理由は「1855年(安政2年)2月28日にパンの製法を学ぶために長崎に留学していた水戸藩士の蘭医・柴田方庵が、オランダ人から学んだパン・ビスケットの製法を書いた「パン・ビスコイト製法書」を同藩の萩信之助に送った。これが、ビスケットの製法を記した日本初の文書とされている。」(wikipedia)だそうです。つまり江戸時代末期に日本に入ってきた舶来物の1つだったわけです。日本で最初にパンが焼かれたのが1842年のことなので、その少し後ということです。

ビスケットは英米では保存食で船員や軍人が携帯食として持ち歩きます。日本でも乾パンがありますが、その発想を真似たものです。最近はもっと栄養価の高いチョコレートが非常食になっていますが、ビスケットさらにはサブレもよいのではないでしょうか。崩れやすいのが難点ですが。

サブレ