サンドイッチの日

3月13日はサンドイッチの日だそうです。例の語呂合わせかと思ったらサンとサンの間にイチが挟まれて(サンドされていて)いるからサンドイッチだそうです。考えオチでした。サンドイッチはイギリスのサンドイッチ伯爵が考案したとされています。それで彼の誕生日である11月3日もサンドイッチの日だとか。年に2度もあるのはずるいですよね。それならいっそ年3回にして三度にした方がいさぎよい、ってもんです。サンドイッチ(Sandwich)は個人名ではなくイギリスのケント州の地名でそこを治めていた貴族がサンドイッチ伯爵Earl of Sandwichなのです。ここの四代目が賭博に夢中でトーストに挟んだ牛肉ばかりを食べて過ごした、という伝説がありますが、これは俗説で、あるフランス人の紀行文でロンドンの社交界のゴシップとして「ある国務大臣の賭博狂いの話」として書き、その大臣を名前でその食べ物を呼んだ、と書いたことが元のようです。パンに何かを挟んで食べる習慣は古くからあり、サンドイッチ伯爵が発明したわけでもなく、この伯爵は忙しくて賭博などしている暇などなかったそうですから、不名誉な伝説が残って残念だったろうと思います。

サンドイッチが爆発的に広がった理由の1つが産業革命により工業労働者が増え、早くて手軽に食べられる食べ物であったことのようです。日本でも江戸時代に町人が手軽な食べ物として蕎麦や握り寿司などが広がったのと理由が似ています。サンドイッチのスタイルがアメリカに渡ってハンバーガーになりました。ローストビーフより安価なジャーマンステーキ(ハンバーグは日本名)と野菜を挟んで手軽な安価な食べ物として人気が出ました。日本でサンドイッチというと白いパンに挟んでカットしてあるイメージですが、きれいに箱に入っているのを見て来日した外国人観光客は驚くようです。欧米では普通にパンに挟むだけです。耳を切るのはどうやらイギリス風を真似たようです。パンも食パンだけではなく、ロールパン、ベーグル、クロワッサンなどがあり、日本でも最近そういうスタイルの店がでてきました。オランダでは朝食の定番に食パンにハムやチーズ、野菜、魚などを載せるか挟むかして、ナイフとフォークで食べることが多いですが、サンドイッチとは呼んでいません。アメリカにはルーベンサンドイッチというのがあり、基本はパンにコーンビーフにザワークラウト、スイスチーズなどを挟みサウザンドドレッシングをかけるタイプのものがあります。今ではコーンビーフだけでなくパストラミとかコールスローなどを挟むこともあります。発明者がルーベン・クラコフスキーという食料商であったことからこの名がありますが、どちらかというと田舎料理です。ニューヨークでアーノルド・ルーベンというレストランオーナーがありあわせの材料で作ったのが始まりという説もあるようです。日本ではハンバーガーとサンドイッチは別物ですが、アメリカでは同じ扱いになっています。ハンバーガー・サンドイッチという表現もあります。バーベキューで挽肉や薄切りステーキを焼いてバンズに挟んで食べることも多く、それもサンドイッチと呼びます。欧米では日本のような食パンはほとんどなく、トーストにするのも薄くて小さいものです。食パンは日本食です。

アメリカではレストランでハンバーガーというと日本でお馴染みのマクドナルドなどのようなバンズに挟んでくるタイプではなく、お皿の上に中身が順番に並べてあり両端にバンズがおいてある料理が出てくることがあります。レストラン料理なので、とても挟んで食べられる量ではなく日本でいうハンバーグ定食のような感じになっていて、バンズがおいてあるからハンバーガーというだけ、という感じになります。サンドイッチは案外奥が深い食べ物です。

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