建国記念日

2月11日は建国記念の日で休日です。今年は金曜日で次が土曜日なので連休の人もあるかもしれませんが、昨今の状況ではお出かけも難しいですね。雪が降る所も多いので雪見酒というのもオツなものです。

建国記念の日は昔は紀元節といいましたが、戦後GHQのお達しで名前が変わったそうです。いくら戦勝国とはいえ他国の文化にまで踏み込むのは横暴だったのですが、日本人は素直に受け入れ今日に至っています。紀元節とは日本の国の起源は日本武尊が神武天皇として初めて天皇に即位したのが、日本書紀によれば「辛酉年春正月、辛酉朔」(かのととりの年の春正月のかのえたつの日でさくじつ)とあるそうなので、1月1日であることがわかります。問題は辛酉が何年のことか、ですが、元日が辛酉であることから、推定ができます。紀元節を定めたのは明治政府で、それまでは日本書紀の記述はあっても誰も気にしていなかったようです。明治政府はそれまでの太陽太陰暦を廃止して西洋のグレゴリオ歴を採用したように、西洋の暦法である西暦を採り入れようとし、同時にある時点から起算する方法を採用しようとしました。それまでの干支による暦法は通して歴史を考えるには不便だったからです。それで明治5年、日本の紀元を神武天皇即位の日と定め、新暦の1873年1月29日を紀元節と定めました。なぜかというと、その日が旧暦換算だと明治6年1月1日に相当するからです。これは以前のコラムに書いた暦法の改定で、明治5年12月3日を明治6年1月1日とすることになったので、換算すると新暦1月19日なるということであった。ところが、暦法改定の混乱から、国民はこの日が正月になるという理解になると考えた政府は、改めて換算をし直し2月11日が紀元と定めた。その根拠がよくわからないのですが、日本書紀の辛酉(かのえたつ)の日を推定すると立春から最初の庚辰の日が2月11日になるそうである。年号としてはグレゴリオ暦だと紀元前660年だそうです。朔は月齢なので、コンピュータのなかった当時は無視されたらしい。

現在では西暦が当たり前で、日本史も西暦で覚えることに慣れています。歴史を語呂合わせで覚えた人がほとんどでしょう。西暦0年はキリストの生まれた年ということから始まったのですが、今ではキリストの誕生はAD4年になっています。BCはbefore ChristですがADがanno domini(支配の年)の略であることは案外知られていません。西暦はキリスト誕生を紀元としているのですから、当然それに従わない暦法もあります。イスラム暦はヒジュラ暦といい、ムハンマドが遷都(ヒジュラ)したことを紀元としています。今年(2022年)はヒジュラ暦1443年だそうです。日付も違い暦の内容も違っています。ユダヤでは神が世界を支配した日を紀元としており紀元前3761年ということになっているそうです。日付も西暦とは違うため、ユダヤ暦は換算には高度な計算が必要です。紀元にはいろいろあるので改めて西暦とは欧米の習慣を採り入れたことを知っておきたいです。

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