初巳

旧暦1月9日は初巳です。初辰に続く祭日です。初巳は弁財天(弁天様)の祭日で、日本三大弁天である竹生島神社(滋賀県)、江島神社(神奈川県)、厳島神社(広島県)を始め、全国の弁天様で初巳の例祭が行われます。例祭というのは、その神社の由来に関わる祭日のことです。例大祭と呼ばれることもあります。

弁財天は七福神の1つで女性の神様で琵琶を持っていますから、芸事の神様です。また同時に金運、財運の神様なので、銭洗い弁天というザルにお金を入れて洗うと増えるという信心もあります。巳は蛇のことで、蛇は弁天様の使いまたは弁天様の化身とされているところから、蛇が金運につながる、として、蛇の脱皮を財布に入れておく、という迷信も生まれました。財布を新しいものと交換するのも巳の日がいいとされています。

蛇の古代語は「みずち」で水神なので、蛇は同じ水神である龍に変身するとされています。水は古来、日本では重要なものでしたから、水は宝であり、そこから金や財宝へと意味が変化していったのだと推測されます。

昨日の初辰で住吉大社の浅澤社(べんてんさん)にお詣りされた方は二日続けてという欲の深いことを考えない方がよいと思います。

巳によく似た字が己(つちのと)でこれが重なる己巳(つちのとみ、きし)の日はとくに吉日とされていて、よく深い人はこの日の参拝がお勧めです。旧暦カレンダーだと今年は最初が1月16日で次が3月17日です。60日おきに巡ってくるので、だいたい2か月に一度はあります。この日に米と銭を紙に包んで財布に入れておくと、その1年間はお金に困らないそうです。ただし1年たったら弁天様に奉納し新調しましょう。

銭洗い弁天で洗ったお金は大切に財布に入れておきます。それが新しい仲間を呼んでくれるそうです。なので1万円札がベストです。全部水に浸すとしわになりますから、隅を少し濡らす程度でいいです。

巳の日は金運だけでなく、新しい事を始める吉日ともされています。反対に結婚や婚約は禁忌です。弁天様は女性なので嫉妬されるとか。神様も嫉妬されるのですね。そして貸借も禁忌です。貸借は争いごとの種。金儲けにはつながらない、という教えです。「金がない」という言葉も禁忌です。またお金はきれいなところが好き、なのだそうです。お財布を掃除する、レシートやカードを整理する、などお金にまつわる場所は常に整理整頓することが金運につながるとのこと。納得ですね。

銭洗い弁天