青春

立春から春が始まりました。1年が春から始まって冬で終わるのは世界共通のようです。考えてみれば、植物の芽が出て、葉が出て、成長して、花が咲き、実がなって、枯れるという循環に一致しています。動物も春に子が生まれるものが多いです。

古代中国では、春夏秋冬の季節に色を当てて、青春、朱夏、白秋、玄冬としています。日本では青春だけが頻繁に使われますが、他の季節はほぼ使われていません。この季節の移り変わりを人生になぞらえて、最初が青春なのです。いわば人生の芽が出た段階です。そして朱夏で盛りを迎え、白秋で中年、玄冬で老年ということです。北原白秋はここから雅号を採ったわけです。

色に神獣を組み合わせたのが青龍、朱雀、白虎、玄武です。これを四神といいます。そしてそれぞれに東南西北の方角を合わせています。都の入り口の門として青龍門が東口、朱雀門が南口です。都の宮殿は北にあるので、宮殿前の南北の大通りは朱雀通りです。平安京はこの様式に従って作られました。東南西北は時計回りですが、麻雀の周りは反時計回りになっています。どうしてなのか不思議です。少し調べたのですがわかりませんでした。

この四神や色、方角などは本来は五行説といい、中央を入れて5つになっています。神獣の中央は麒麟や黄龍と定められています。そして中央の色は黄色です。方角は中心ですから問題ありません。季節の中央は土用です。あの鰻を食べる日です。これは正確には土用の丑の日です。土曜は4つの立(立春など)の直前18日間をいい、4回あります。季節の中心といわれると違和感がありますが、変わり目だと考えると何となく納得がいきます。土用の最初の日を土用の入りと呼びます。

五行説では季節、色、方角、神獣の他に、自然物として木、火、金、水、土を充てています。またこれに陰陽を充て、少陽、太陽、少陰、太陰を充てます。これは古代中国天文学で星宿(せいしゅく)といい、星座に当て嵌めたり、占いにも使います。お日様を太陽と呼び、お月様を太陰と呼ぶのはここからきています。ついでに広げると曜日の月火水木金土も陰陽五行説からつけられています。それで英語の曜日名と全然違うのですね。合っているのは日曜日のSunday、月曜日のMonday(Moonday)だけです。これが太陽と太陰なので、後は中陽の火、中陰の水、小(少)陽の木、小陰の金と言うように大中小と陰陽をバランスよく組み合わせた配列になっています。土は陰陽の区別がない中心です。この考えは惑星の名にも応用されています。この七陽は平安時代に空海が持ち込んだとされており、かなり歴史があるのです。ちなみに西洋の曜日名も惑星名も神話から来ていますが、いつかまた解説いたします。

陰陽五行説