二日

二日と書いて、フツカと読む場合とニニチと読む場合があります。二人分はフタリブンデショウカ、ニニンブンでしょうか。二人前は?二泊はフタハク?ニハク?外国人に聞かれた時、迷いませんか?日本では古い数字と新しい数字が併用されていることが外国人には習得が非常に難しいものの1つです。

日にちはツイタチ、フツカ、ミッカ…のようにトオカまでは古い用法が今も使われます。人数はヒトリ、フタリまでは共通ですが、3人、4人になるとニンの方が多くはないでしょうか。日数はどうでしょうか。1日間はイチニチカンでツイタチカンとはいいません。2日間はフツカカンが多くニニチカンはあまり言いません。3日以上も同様です。結構不規則な用法で、ネイティブの日本人も自分の感覚でしかなく、説明が難しいと思います。

この古い日本語の数の数え方は、今ではヒー、フー、ミー、ヨーと数える人はまずいないと思いますが、戦前では普通で、とくに軍隊では聞き間違いを避けるため、例えば2022はニーゼロニーニーではなく、フタマルフタフタと呼んでいました。この読み方も戦後、軍の消滅と同時に消滅してしまいました。数の数え方は文化なので、強制しても残ります。それが日にちや人数などに残っているわけです。とくに後ろに類辞と呼ばれる、とくに日本語に発達している接辞が来る場合に残っています。~つ(個数)、~か(日)などは9以下では完全に残っています。10個はトオツとはいいませんが、10日はトオカのままで、さらにハツカも言いますが、ミソカ、ヨソカはもういいません。9以下はすべていうかというとそうでもなく、3人以上はタリが消えてニンになります。

また二日酔いは絶対にフツカヨイであってニニチヨイとはいえません。三日月もミカヅキです。このように語として固定化されたものも多く、とくに地名として四日市、十日町は他の読み方はできません。

現代用法でも数字の語呂合わせでは古い数がよく使われます。11月11日はイイフーフの日となると、もうごちゃごちゃです。電話はヨイフロ(4126)もまぜこぜです。日本人は習慣としてなんなく受け入れており、ほぼ疑問を持ちませんが、日本語を学習する外国人にはハードルが高い文化的表現です。これらの表現が使いこなせる外国人は耳から日本語を学習した人であることが明白です。長く日本での生活経験がないと使いこなせません。

日本の古い数には興味深い法則があります。詳しくは後日話しますが、アルファベット表記するとhi-hu, mi-mu, itu-to のような倍数の法則があります。英語は10までバラバラの数字で法則性はありません。これは数学の進法とかかわりがあります。

数字