人間はアナログ

人間の感覚はアナログであることをきちんと理解しておくことは重要です。実は機械もほとんどがアナログです。コンピュータもデジタルなのは計算部分だけで、部品はアナログで動いています。そもそも電気はアナログなのです。コンピュータの心臓であるCPUは電気回路です。電気にはonとoffがあるので、それを1と0に割り当てて、2進法で計算させるという原理です。数字はデジタルで、普通に使う10進法の数字を2進法に変換し、その1つである1または0をbitといいます。このビットを集めて、たとえば8ビットを1つの単位と考えると、組み合わせは2の8乗つまり256通りになります。これだけあれば10個の数字とアルファベットといろいろな記号を割り当てることができます。そこでこの8 bitを1 byteバイトと設定して、数字や記号などの情報を処理するしくみです。現在GBとかMBといってるのはkキロが千、mメガが100万、gがギガで10億、tがテラで1京というように千倍になっています。ものすごい大量だということがわかります。

これはあくまでも論理と情報量の話です。ところが自然界には数字や記号のように区切ることのできないものがあります。それがアナログ情報で、むしろこちらの方が多いのが実情です。たとえば言語です。ある人が「おはよう」と言ったとして、オとハの音はつながっており、その音のつながりを聞いた人が頭の中でオとハに分離して認識しているのです。従ってその分離方法を学習していないと区切ることができません。これが外国語が聞き取れないということで、訓練することで区切ることができるようになり聞き取れるようになるわけです。

音楽も実際には音は連続していますが、譜面は音符という記号でできています。楽器を弾く人は音符に従って指定された高さの音を指定された長さで出すのですが、人により高さも長さも微妙に違いますし、そもそも高さも一定でなく揺れがあります。それが音楽の味になっているわけです。

ロボットの動きがカクンカクンとなるのは、人間の連続的な運動を記号化して区切り、その区切りに従って動かそうとするので、記号の切れ目で電気がオフとなります。ところが動かすモーターはピタっとは止れませんし、パッとは動き出せませんから、速度は山なりになり、最初はゆっくり、真ん中は速く、終わりはゆっくりにならざるをえません。そして区切りは停止します。これがアナログ情報をデジタル記号変換しアナログ運動に再変換した結果です。

それなら最初からアナログ情報でアナログ運動をさせればよさそうなものです。その技術がこれから開発されるものです。そうアナログの時代がもうじきやってきます。

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