勤労とは何か

11月23日は勤労感謝の日です。この日は昔、新嘗祭という五穀豊穣を祝う祭事だったことは知られており、今でも全国各地の神社では神事として行われています。

勤労感謝の日となったのは1948年にGHQの命令で、新嘗祭を国民の祝日から分離することによります。ここでいう勤労とは何でしょうか。国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23年法律第178号)第2条によれば、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民がたがいに感謝しあう」こととなっていて、とくに勤労の定義は示されていません。国語辞典によれば勤労とは「1 心身を労して仕事にはげむこと。2 賃金をもらって一定の仕事に従事すること。(goo辞書)とあり、1は抽象的で2は賃金をもらうこと、が重要視されています。では勤労と労働はどこが違うかというと、ある説明では「勤労は、職種はどうでもよく、事業者側にやとわれている人間である場合、働くこと自体を勤労と呼びます。」(https://meaning-difference.com/?p=32694)としています。つまり「雇われていること」が重要で、この定義が正しければ、勤労感謝とは雇われて働いていることを尊重しなさい、ということになってしまいます。自営業者や農業生産者は除外ということになります。

同じ説明では労働を「単に働く行為そのものを指し、事業者に雇われていようと自営業だろうと働こうとするさまを示せば、「労働」です。」としていて、「雇われているかどうかは無関係」としています。

勤労感謝の日は英語に訳すとLabor Thanksgiving Dayになるようで、laborは普通、労働と訳しているので、これだと労働感謝日ということになります。米国にはLabor Dayという休日があり、9月の第1月曜日となっていて、この日が夏休み最後の日になっています。GHQはこの日を意識して、日本の勤労感謝の日を命令したのだと想像できます。勤労も英語訳はlaborですから、GHQは勤労と労働の違いを認識しておらず、両者を分けているのは日本の思想といえます。

労働関係法では「事業者や使用者に雇われて労働する者を「労働者」としており、求職者、失業者も含みますが、船員は含まれないそうです。.職種を問わず事業主に雇用される者は「勤労者」と定義されていて、この中には船員、国家公務員、地方公務員も含むそうです。自営業者、家内労働者などの労働基準法において「労働者」に含まれない者は「勤労者」ではないとされています。」 もう訳がわかりません。

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