Armistice Day

11月11日はゾロ目なので数多くの記念日があります。その中でたぶん知られていないのが休戦記念日です。日本ではこれを世界平和記念日と訳しているので、国際平和デーInternational Day of Peace(9月21日)と同じネーミングになっているのと、この日を世界平和の日ということもあるので混乱しています。国際平和デーについては以前コラムで紹介しましたので、今回はArmistice Day休戦記念日の方を紹介します。これは第一次世界大戦が1918年11月11日にドイツと連合国(英仏など)が休戦協定に合意した日を記念した祝日です。フランスでは今も盛大な式典が行われます。第一次世界大戦で戦った兵士だけでなく、戦争で亡くなったすべてのフランス兵士を悼む日となっています。第一次世界大戦は三国同盟(独墺伊)と三国協商(英仏露)の対立でした。1914年6月のサラエボ事件をきっかけに4年半と戦争が長引いたことにより各地で革命が勃発、4つの帝国(ドイツ帝国、オーストリア=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ロシア帝国)が崩壊しました。終戦後も参戦国間に対立関係が残り21年後の1939年には第二次世界大戦が勃発しました。当時の大日本帝国は国論が二分し原敬、高橋是清、尾崎行雄、井上馨、山縣有朋などは参戦に反対、第2次大隈内閣の外務大臣加藤高明はイギリスとの同盟で参戦を強く主張しました。英国は参戦延期要請をしていましたが、大隈は、領土的野心はない、と述べ日英間は了解に達し、1914年8月15日にドイツに対し最後通牒を行い8月23日に宣戦布告しました。日本はドイツ支配下だった青島と南洋諸島を攻略し、中華民国の袁世凱に関東州の租借、南満州鉄道の期限延長などの条件を飲ませました。またロシア革命下の1919年に日本はアメリカと共同歩調を取ってシベリア出兵を実施しました。連合国の勝利に大きく貢献した功績により大日本帝国は連合国五大国の一国としてパリ講和会議に参加しヴェルサイユ条約によりドイツの山東省権益とパラオやマーシャル諸島などの赤道以北の南洋諸島を委任統治領として譲り受け国際連盟の常任理事国となりました。日本にとって重要な戦争だったのですが、今はこの停戦記念についてはあまり知られていません。戦前の歴史ということで忘れ去ったのでしょうか。欧米はそうではないです。
平和とは戦争がない状態という定義をすれば、同じということなのか、世界平和の日や国際平和の日が入り乱れていますが、創価学会も独自の世界平和の日を創成しています。日本は8月15日が終戦記念日となっていて、これは第2次世界大戦のうちの日米戦争の終わりを意味しています。実際の平和条約であるサンフランシスコ平和条約は1951年9月8日ですから、ここでも停戦と平和が混乱したままになっています。停戦から平和条約までは米軍の占領下にあったことを知っている人が少なくなりました。

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