International Days 国連の日

10月24日は国連デーです。英語がUN Dayになっていないことに意味があります。実際には米国ではUnited Nations Dayとして大統領宣言があります。日本は国連が大好きというか、何かと国連に弱い国ですが、現実の世界を見ると国連が無力に近いことを感じることが多い昨今です。今こそ国連について学びましょう。
1945年国際連合憲章が発効して国際連合が正式に発足したことにちなみ、この日を「国連の目的と成果を世界の人々に知らせ、国連の責務の支持を得ることに捧げる」と宣言しました。1971年国際連合総会において、さらなる決議案として国連の日を国際休日とし、国際連合加盟国は祝日にすることを推奨することを宣言したのですが、日本は祝日になっていません。そして国民の多くはこの祝日を知りません。
国連憲章には「敵国条項」を含めて議論がありますが、まず全文を読むことをお勧めします。https://www.ne.jp/asahi/nozaki/peace/data/data_un_all.html(全文)
国連は第二次世界大戦の戦勝国が中心となって作られた組織であり、戦争中に連合軍の敵であった国は敵国であったことから、「敵国条項」といわれている条文が入っているのも特徴的です。Wikipediaの解説では「国際連合憲章(以下「憲章」)で、1995年に将来的に削除することが国連総会で確認された「第二次世界大戦中に連合国の敵国であった国」(枢軸国)に対する措置を規定した第53条および第107条と第77条の一部文言のこと。」となっています。全文でご確認ください。しかし「1995年の第50回国連総会(当時加盟国185カ国)で「時代遅れ」と明記され、憲章特別委員会で旧敵国条項の改正・削除が賛成155 反対0 棄権3で採択され、同条項の削除が正式に約束された。また、国連総会特別首脳会合で2005年9月16日採択された「成果文書」においても旧敵国条項について「『敵国』への言及の削除を決意する」と明記されたこれを受けて、外務省ホームページでは、本条項が死文化しているとしている。」というのが日本政府の公式見解です。実質的になくなっているという曖昧な結論になっているのは「常任理事国である中露の反対が想定される」ためであり、ここでも安保理の拒否権が邪魔をしています。ロシア外務省は北方領土に関連して国連憲章107条を持ち出してくるので完全に無効になったとはいえない状況でもあります。どこかで戦争があるたび、また経済制裁を科す、などの議論で必ず安保理の拒否権が邪魔をすることが多いので、国連はまずこの非民主的な制度を改革することが先決だと誰もが思うはずです。結果から見ると、戦前とは少し違ってはいても冷戦構造や欧米対露中という対立構造は今でも続いているのであり、「国連の目的と成果」と謳うわりに国連自身がその存在意義を薄くしているという皮肉な状況を知る日でもあります。

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