Autumnal Equinox

9月23日は秋分の日、彼岸の中日です。秋分の日を英語ではAutumnal Equinoxといいます。秋はautumnですが発音がオータムのせいか最後のnを忘れる人が多いです。形容詞形がautumnalなのでこれを覚えておくと間違いが少なくなります。春分は英語でvernal equinoxです。春springにはspringy(春めいた)という形容詞形がありますが、vernalというあまりなじみのない形容詞を使うのは理由があります。それはautumnalもvernalもラテン語が語源となっていて、学問的な用語はギリシア語語源かラテン語語源がほとんどです。Springは古英語なので普段はこちらを用います。Equinoxはこれもラテン語のaequus “equal” + nox “night”の複合語で「(昼と)夜が等しい」という意味を表しています。日本では秋は旧暦だと立秋からで、実際はまだ暑い時期なのですが、欧米では秋分から冬至までを秋としているので、緯度の高い欧州では実際にかなり涼しくなります。場所によっては冬並みに寒い地域もあります。
秋分や春分について、日本の理科教育では影の長さで説明していることが多いようです。夏至の太陽は高く従って影が短いのに対し冬至では太陽の位置が低いので影が長くなります。そこで棒を立てて一日の影の長さを計測してグラフにし、その変化を記録すると、東西を横軸にして、夏は上向きの双曲線、冬は下向きの双曲線を描き秋分と春分は直線状になることがわかります。これにより春分と秋分は昼と夜の長さが同じであることを示します。そしてこれは北半球での現象であることを追加で説明しています。実に丁寧かつ理論的な説明ですが、中学生の何人がわかるのか想像ができにくいです。英語の説明だと例えばブリタニカでは「秋分とは太陽が赤道の真上にあり、昼と夜が同じ長さである年の2つの瞬間。また、黄道(太陽の年間経路)と天の赤道が交差する空の2つの点のいずれか。北半球では、秋分は9月22日か23日頃に降り、太陽は天の赤道を南に横切る。南半球では、太陽が天の赤道を越えて北に移動する3月20日または21日に春分が発生します。季節の天文学的定義によると、秋分は冬至(北半球では12月21日または22日、南半球では6月20日または21日)まで続く秋の始まりでもあります。」(Google翻訳)と説明しています。そして影の長さではなく太陽の周りを公転する地軸の傾いた地球の楕円軌道の図でequinoxの時に距離が最も近く北半球と南半球では春と秋が逆転することを説明しています。
https://www.britannica.com/science/autumnal-equinox
どちらがより科学的かという議論は無意味だと思いますが、こうした現象についての考え方の違いが文化になっている点は興味深いです。科学的知識は世界共通ですが、解釈や教育は文化が反映することも知っておきたいものです。

彼岸花